きのこは洗う?洗わない?

秋の味覚、きのこ。と言っても今では菌床栽培(きんしょうさいばい)が主流なので、通年でスーパーで手に取ることができます。
何にでも使える便利で美味しいきのこですが、“きのこは洗わない方がいい”と聞いたことはありませんか?
しかし、野菜なども使う前には洗いますし、洗わず使うのは少し抵抗が・・・という方も多いのではないでしょうか。
さて、きのこは本当に洗わない方がいいのでしょうか?
洗うきのこ・洗わないきのこ

きのこは洗わずに使った方が良いものが多いー栄養と風味
結論から言うと、基本的にきのこは洗わずに使った方が良いとされています。その主な理由は下記の通り。
- 水溶性の栄養が流れてしまう
- 風味・味わいが逃げてしまう
きのこには栄養がたくさん!そんなイメージを持っている方も多いでしょう。
きのこには、その種類にもよるのですが、ビタミンB1,B2,D等のビタミン類、カリウムやリン等のミネラル類、食物繊維等が含まれています。カロリーも控えめで、ダイエット目的で取り入れられている方も多いのではないでしょうか。
特にこの中のビタミンB群は水溶性の栄養素で、水に溶けやすいのです。
これがきのこは洗わない方が良いと言われている大きな理由ですね。
また、洗ってしまうと味が水っぽくなってしまい、風味が損なわれてしまう、というのも洗わない方が良いと言われている理由の一つです。
本当に洗わなくて良いの?ー汚れ・農薬
しかし、実際に洗わない方が良い理由がわかったところで、本当に洗わなくていいの?と思ってしまいますよね。
一般的にスーパーなどで見かける菌床栽培のきのこは、洗わなくても大丈夫だと言われています。
その理由は、基本的に菌床栽培されているきのこは施設の中できちんとした衛生管理のもと栽培されているからです。なので、基本的に虫や土がついている心配はありません。
また、農薬について気にされる方も多いかと思います。
日本では無農薬で栽培されているきのこも多く、また農薬が使われている場合に関しても、その質や量が決められています。大きな企業の栽培した物であれば、各社ホームページを見ていただければ無農薬栽培をしている旨を公開されている企業もあります。
しかし、全ての企業情報が手に入れられるとも限りませんし、そうは言っても本当に大丈夫なのかと心配になってしまうかもしれません。
そんな時には、国産安心きのこ認証マークがついた商品を探してみるのもおすすめです。
「国産安心きのこ認証」では、きのこ栽培の培地である菌床の原料、及び原木の安全性にこだわり、農薬に頼らずに国内で栽培されたきのこ、放射性セシウムを基準とする指標値以下の原木または菌床用培地で栽培されたきのこを認証します。
引用ー Leafearth 国産安心きのこ認証:リーファース
独自の審査基準をクリアした事業者を認証しています。
より安心感を得ながらきのこを選ぶことができますね。
洗った方が良いきのこ
なめこ
反対に、洗った方が良いきのこもあるのです。
それが、なめこ。
なめこは一般的に洗った方が良いと言われています。パッケージの中にそう推奨する旨が記載されているものもありますね。
- 粘りの中にオガクズが閉じ込められてしまっている場合がある
- 洗った方が酸味が抑えられる
といった理由からです。
しかし、洗った方がいいと言っても、ゴシゴシと洗いすぎてはいけません。
粘りの中にも旨味成分が含まれているため、流水でさっと水洗いするにとどめて下さい。
天然栽培のきのこ
天然栽培のきのこは、当然施設の中で衛生管理されているわけではありません。
虫・土がついている可能性が高いので、水洗いのほか適切な処理が必要です。
どうしても洗いたい場合には

ここまできのこを洗わない方が良い理由を述べてきましたが、それでも気になると言う方へ。
きのこは洗わない方が良いとされていますが、イコール洗ってはいけないということではありません。
オガクズが付着している場合もありますし、気になる方は
- 流水でさっと水洗いする
- 濡れた布巾やキッチンペーパーで優しく拭き取る
といった対処法があります。
いずれにせよ、洗いすぎには注意ということですね。
きのこは英語で?

以上、きのこを洗った方がいいのか問題についてでした。
ここからはおまけとして、きのこは英語で何と言うのかについてまとめておきたいと思います。
- きのこ / mushroom
そう、きのこはmushroomと言います。
では、マッシュルームと聞いて想像するあの白いきのこは?
mushroomです。笑
オーストラリアでは基本的に、スーパーで売っているものはほぼあの白いマッシュルームでしたね。
文化的にその他のきのこを使う習慣があまり無いのか、あまり品種に言及して表現することはありません。
それでも、椎茸やえのきを目にすることもあります。スーパーでは少し見かける程度ですが、アジアンスーパーなどに行くとよく目にしますね。
それら特定のきのこを指したい場合、なんと言えばいいのでしょう?
- 椎茸 / shiitake mushroom
- 松茸 / matsutake mushroom
- えのき / enoki mushroom, winter mushroom
- しめじ / shimeji mushroom
- まいたけ / maitake mushroom
- キクラゲ / cloud ear mushroom, wood ear mushroom
- エリンギ / elingi mushroom
見てわかる通り、日本語がそのまま名前になっているものがとても多いです!
ただ、通じるかどうかはその人が知っているかどうかにかかってきますが・・・shiitake mushroomは割と一般的に知られている品種です。
番外編
- portobello mushrooms
このポートベローマッシュルーム、オーストラリアのスーパーではよく目にするきのこでした。
とても大きい傘を持つきのこです。
食感は生椎茸の分厚い部分のような感じで、癖がなく食べやすいので、見かけた際には試してみては?
コメント