日本のマヨネーズの素晴らしさ〜オーストラリアで驚いたmayo事情〜

海外事情

こんにちは、キーニャです。

本日は、日本のマヨネーズって素晴らしいよね、ってお話です。

海外のマヨネーズを使ったことがない、という方もいらっしゃるかと思いますが、日本の食の素晴らしさを再認識させられる内容ですので、是非ご一読下さい。

実際に食されたことのある方にとっては、あるある、と思いながら読んでいただけるのではないかと。

マヨネーズとは?

当たり前のように使っているマヨネーズですが、そもそもの定義とは?

基本的なことですが、コトバンクによると

マヨネーズソースともいう。植物油,卵,食酢,調味料から調製したソース。 18世紀にフランスで初めてつくられた。

コトバンク マヨネーズ 

とのことです。

イメージ通り、油・卵・酢を混ぜて作られた調味料ということですね。

フランス発祥のものとは知りませんでした・・・。

海外と日本のマヨネーズ

初めてオーストラリアでマヨネーズを食べた日

私は以前、オーストラリアに滞在しておりました。

なんとなく想像のつく方も多いかと思いますが、オーストラリアでも頻繁にマヨネーズが使用されています。(ハンバーガーには欠かせない調味料ですよね!)

そんなマヨネーズを私がオーストラリアで初めて味わったのは、滞在の序盤も序盤、エージェント経由で決まったホームステイ先でのことでした。

ホームステイでは、基本的に朝食と夕食はホストファミリーが用意してくれます。

まだオーストラリアに来て数日というある日、夕食のサイドメニューとして出されたのが野菜サラダ。

そして、その上にかかっている白いドレッシング。

最初は「シーザードレッシングか何かかな?」と思いました。

そして一口。

・・・何これ??

私にはその白いドレッシグが何か、本当にわかりませんでした。

酸っぱめの、でもいまいち味のしない、なにか・・・

きっとオーストラリアでよく使われるドレッシングなのだろうと、マザーに聞いてみることに。

“What is this dressing?” 「このドレッシングは何?」

“It is mayonnaise!” 「マヨネーズよ!」

えええ、マヨネーズ?マヨネーズって、、、マヨネーズ、、、?

思い出してみるとなんとも間抜けな会話ですが、これがオーストラリアでのマヨネーズとの出会いでした。

舌が慣れてしまった今では、何も思わず普通に食べてしまいますが、当時は本当に衝撃でした。

Japanese mayo

それから時は流れ、私は現地のレストランで働き始めました。

日本食レストランやファストフードショップで働いていたのですが、その時驚いたのが

“Japanese mayo”

という存在。(オーストラリアではマヨネーズのことを”Mayo(マヨ)”と呼ぶ方が多いですね。)

日本食レストランでは頻繁に

“Do you use Japanese mayo?” 「日本のマヨネーズ使ってる?」

と聞かれていました。

“Of course!!!” 「もちろん!!!」

当然ですよね。日本食レストランなのですから。

しかし、日本人がやっていない日本食レストランもたくさんあるオーストラリア。

聞きたくなるのも当然なのかもしれません。

しかしながら、日本食レストランには、日本食のことをある程度知っている方がご来店されることが多いので、そういったことを聞かれるのも不思議ではありません。

ですが、地元のホットドッグショップで働いていた時でさえ、その名前はよく耳にするものでした。

ホットドッグにかけるソースをリストの中から選んでいただくのですが、そのリストの中には

“Japanese mayo”

の文字が。

オーナーが日本好き、という理由もあったと思いますが。

勿論大人気のマヨソース。

それでも来店される方全員がその存在を知っているわけではありません。

時にはJapanese mayoって何?と聞かれることも。

そんな時は

“Very tasty mayonnaise. You should try it!” 「とっても美味しいマヨネーズだよ!試してみて!」

というなんとも説明になっていないお返事をしていました笑

しかし、お客様は皆様美味しい美味しいと召し上がられていたので、結果オーライかと・・・。

このように、MayoとJapanese mayoはもはや別物なのです。

結局何が違うの?

ここまで私の実体験をお話してきましたが、結局のところ何が違うのか?

この機会に調べてまいりました。

原材料を比べてみる

何はともあれ、ここに違いが現れるだろうと、原材料を比べてみることに。

今回は、オーストラリア製品の某マヨネーズと、日本製品の某マヨネーズを比べてみました。

今回使用させていただいた日本の某マヨネーズは、オーストラリアではそのブランドのものばかり見かけていたので、採用させていただきました。

※あくまで下記2種類を比べた結果です。原材料はブランドによって様々あると思いますので、その点ご了承ください。全てのマヨネーズがこの違いで分けられる、ということではありません。また個人の見解であること、ご了承くださいませ。

“Japanese Mayonnaise”

Soybean oil, Egg yolk (9.5%), Distilled vinegar, Salt, Rice vinegar, Water, Flavour enhancer (621), Spices (contains mustard), Antioxidant (385)

“Australian mayonnaise

Sunflower Oil [Antioxidant (320)], Water, Sugar, Free Range Whole Egg (4%), White Vinegar, Malt Vinegar (Barley & Wheat), Salt, Vegetable Gums (415 from Soy, 405), Food Acid (330), Natural Colour (Carrot Extract), Flavours.

比べやすいように英語表記のものを採用しています。

油の違い

まずは使われている油が違うようです。

日本製は大豆油、オーストラリア製はひまわり油を使用しています。(ひまわり油はオーストラリアでよく目にする植物油脂です。)

どちらもよくマヨネーズに使用される油です。

ただ、どちらの油も風味の強いものではないので、そこまで味への影響はなさそうですね。

卵の違い

次に目を引く違いが、全卵を使っているか、黄卵を使っているかという違いです。

オーストラリア製は全卵を、日本製は黄卵を使用しています。

ここが味に大きな違いを出しているポイントです。

黄卵は全卵に比べ、コクがあり濃厚な仕上がりになると言われています。

オーストラリアのマヨネーズを食べた時の淡白さはここから来ていたのかもしれません。

その酸味の強さが目立つのも、日本製は黄卵を使用していて、クリーミーでまろやかな味わいに仕上がっているからなのでしょう。

また、オーストラリア製の色が真っ白なのもこの違いから来ているのでしょうね。

酢の違い

日本製が醸造酢・米酢を使用しているのに対し、オーストラリア製はホワイトビネガー・モルトビネガーを使用しています。

ホワイトビネガーはとうもろこしを原料にし、モルトビネガーは大麦の麦芽を原料としています。

対して日本製に使われているの醸造酢ですが、こちらはマヨネーズに合うように、りんご果汁やモルトなどを原料に、独自の技術で醸造されたものなのだそう。

かつての日本ではマヨネーズに合うような酢の入手が困難で、そのため自らの手で作り出した、ということのようです。

この違いが味に変化を生み出し、また日本人好みの味に仕上がっている影の立役者なのかもしれません。(この味に慣れている、というのが正しいかもしれませんが・・・)

オーストラリア製に使用されているホワイトビネガーやモルトビネガーは、シンプルな分ストレートに酸味が効いているのでしょうね。

その他の違い

その他の違いですが、オーストラリア製には砂糖が入っていたり、日本製のものにはスパイスが使われていたり。(マスタードが含まれている、というのは知りませんでした。)

実際に比べてみると、大きな枠組みでは同じ原料を使用した製品なのに、その内容や細かなところに様々な違いがあったのだと気付かされました。

結局のところは

ここまで日本とオーストラリアのマヨネーズを比べてきましたが、今となってはどちらも楽しめるようになっています。慣れてしまったのですね。

それでもやはり日本製のマヨネーズが美味しい、とは思ってしまいますが。

比べてみた結果も、実際に食べてみた経験からも、やはり2つのマヨネーズは別物と考えて、料理や好みに合わせて使い分けていくというのが良さそうですね。

ちなみにオーストラリアのマヨネーズにはガーリックが含まれているものもよく見かけます。アイオリソースのような味わいで、個人的にはチップスにはこれがとても合います。

個人的にはチキンパルミのような薄い衣のチキンカツにはオーストラリアのようなマヨネーズが合うと思いますし、好みはそれぞれですね。

おまけ Vegan mayo

最後になりますが、オーストラリアではヴィーガンのマヨネーズもよく見かけました。ヴィーガンフードはオーストラリアではどこに行っても目にするものです。

こちらは勿論卵を使っていないマヨネーズなのですが、意外にも普通のマヨネーズ(オーストラリア系の)とそんなに変わらない味わいなんですよね。

卵アレルギーの方でも使用できますし、もし見かけることがあれば試してみては?

調べてみると、卵を使っていないマヨネーズは日本のメーカーからも様々発売されているようで、そのうち試してみようかと思っています。いかに日本のマヨネーズに近いのか、楽しみですね。

それでは、ここまで読んでいただき誠にありがとうございました。

ご意見・ご感想等ございましたらお気軽にお寄せ下さいませ。

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