菊芋 〜芋なの?効果・効能、調理方法〜

料理・レシピ

菊芋との出会い

皆様は”菊芋”をご存知でしょうか?

私の父がやっている畑で菊芋が育っているのですが、私はその存在を最近まで知りませんでした。

以前父の畑に野菜を収穫に行った際に掘り出されたのが菊芋。

最初の印象は、生姜・・・?でした。

これは本当に芋なのか・・・?と思いながらも、父に調理の仕方を聞き、さっそく食べてみると・・・

ホクホクで美味しい・・・!

すっかりハマってしまいました。

私はお味噌汁に入れることが多いですが、この菊芋、生でも食べられるんです。シャキシャキ食感で美味しいですよ。

皮付きで食べられるので、皮剥きの手間も省けちゃいます!

そうしてなんとなく菊芋を食べていた中で、なんと、菊芋をテレビで目にする機会があったのです。

地方を巡る系の番組の中で、地産のものを扱うお店に菊芋が置いてあったのです。

そして、新たな事実が。

菊芋には健康増進に良いとされる栄養素が豊富に含まれている・・・!

栄養素のことなど全く知らずに食べていたので、これには目から鱗。

せっかくなので、菊芋のことをもっと詳しく知ってみたいと思いました。

菊芋の基本情報

〜菊芋の基本情報〜

  • 読み方 : キクイモ
  • キク科ヒマワリ属の多年草
  • 北アメリカ原産
  • 収穫時期 : 11月~3月頃

上の写真のような、菊の花に似た黄色い花を咲かせること根の部分が芋のように膨らむことから、菊芋と名付けられました。

キク科ヒマワリ属の多年草ということで、まさかのヒマワリの仲間だったのですね。

ここがすごい!菊芋の栄養素〜イヌリン〜

菊芋にはイヌリンが含まれている

サツマイモやジャガイモなどの通常のイモの場合、それらにはデンプンが多く含まれています。

しかし、菊芋の場合はデンプンではなく、”イヌリン”という成分が含まれています。

これは、通常のイモの場合は光合成の際にデンプンが生じるのに対し(昔学校の授業でやりましたね!)、菊芋の場合は光合成の際にイヌリンが生じるためです。

イヌリンとは?何にいいの?

イヌリンはチコリの根や玉ねぎ、菊芋などに含まれる水溶性食物繊維で、約5000年前から食されてきたという史料があります。現在では飲料や食品などの加工品に使われており、水溶性食物繊維の世界市場の1/3を占める、世界で最も使われている水溶性食物繊維です。イヌリンはビフィズス菌などの善玉菌のエサになり、ビフィズス菌などを増やすとともに短鎖脂肪酸を産生します。また、様々な研究で食後血糖値上昇抑制や血中中性脂肪の低減などの効果も示されています。

腸の奥からの健康を考える研究会-イヌリン|研究対象の食物繊維素材

イヌリンとは水溶性食物繊維の一種で、私たちがよく目にする玉ねぎやゴボウなどにも含まれています。その中でも菊芋は、イヌリンの含有量が他と比べて高いのが特徴です。

そんなイヌリンの効果として挙げられる代表的なものがこちら。※

  • 食後の血糖値の上昇をゆるやかにする
  • 腸内環境を整える
  • 便通の改善
  • 血中中性脂肪を下げる

消費者庁機能性表示データベースをもとに作成

いいこと尽くめ・・・!

上記のような効果から、糖尿病やダイエットにも効果的とされています。

健康増進にいいものが盛り沢山ですね!

これは日頃から積極的にとっていきたい食材です。

調理方法

そんな菊芋ですが、初めて手にする時にはどのように調理すれば良いのかわからない方もいらっしゃるかと思います。

そこで、一例ではありますが調理方法を紹介。

洗って土を落とす 〜便利グッズ紹介〜

まずは洗って土を落とします。

菊芋は土を洗ってしまうと保存期間が短くなってしまうため、土つきのまま保存しておくのがおすすめ。我が家のように栽培している方は、使う分だけ掘るのが理想です!

さて、菊芋を洗っていくわけですが、ここで私が使っている便利グッズを紹介させて下さい。

こちら、100円ショップで売られているポイントブラシです。

スーパーなどで売られている菊芋はそうでもないのかもしれませんが、我が家の菊芋達は形がなんとも個性的。

特に右のものがわかりやすいかと思いますが、狭い隙間が多くあるのです。

その隙間の土をかき出すのに便利なのがこのブラシ!

ブラシ細いので隙間の土を簡単に流すことができるのです。

切ってから側面を洗う方法もありますが、他の野菜を洗う時にも使えますし、重宝しております。

皮付きのままお好みの大きさにカット

菊芋の便利なところはなんといっても皮付きのまま食べられるところ。

小さい芋なので、剥いていたら日が暮れてしまうかもしれません・・・。

今回はお味噌汁に入れたので薄くスライスしました。

生でも食べられるので、サラダなどにするときは細切りにしてあげると食べやすいかもしれません。

サラダ・酢漬け・フライ・お味噌汁・・・

あとはお好みの方法で調理するだけ!

生で食べればレンコンのようなシャキシャキ感が楽しめますし、熱を通せばホクホク美味しい。

菊芋の調理しやすいポイントは、熱を通しても煮崩れしないところ。

しっかり形と食感を保ってくれます。気軽に使えますね!

冬の味覚、探してみては?

以上、菊芋のご紹介でした。いかがだったでしょうか?

冬の間が収穫時期なので、是非探してみて下さい。

私はスーパーで見かけるイメージはあまりないのですが、場所によっては・・・?

道の駅などでは取り扱いがありそうですね。

美味しくて健康的、お好みに合わせてアレンジ無限大ですので、見かけたら是非手に取ってみて下さい!

コメント

タイトルとURLをコピーしました