StaffとStuffの違いと使い方を解説

English Lesson

とある週末の出来事

私がオーストラリアに滞在していた際の、とある週末。

その日は友人のシェアメイトが引っ越しをするので、その手伝いをする予定でした。

友人「シェアメイトと、あとなんかスタッフを連れてくるらしいよ!」

スタッフ・・・?もう1人誰かに手伝いを頼んだってことかな・・・?スタッフという表現が気になったものの、友人か誰かを連れてくるのだろうと思いながら週末を迎えました。

そして引っ越し当日。

荷物を車に載せ終わり、あとは出発するだけ。しかし、件のスタッフは現れず。最早、もう1人増えたところで乗るスペースもない。

んん・・・?

私「スタッフ来なくない?」

友人「うーん、これなくなったのかな・・・」

そしていよいよ出発の時。

友人のシェアメイトからは何の説明もない。

そこで、ピンときてしまったんです・・・。

(あ、staffじゃなくてstuffって言ったんだ・・・)

そう。恐らくこのシェアメイトは、

“I’m gonna bring some stuff!” 「いくつか物を持っていくよ!」

つまり、自分の荷物をいくつか持っていく、って言ってたんですね。引っ越しですからね。

正確にこう言ったかどうかは直接聞いてないのでわからないのですが、おおよそこんなことを言ったのでしょう。

“スタッフ”という表現を使ったのも納得です。

さて、stuffとstaff、皆さんは違いをご存知ですか?

勘違いしやすい単語だと思いますので、是非違いを覚えて行って下さい。

StaffとStuffの違い

意味の違い

Staff

ー職員、社員、スタッフ

Stuff

ーもの、用具、備品

staffは一般的に日本語でも使われているスタッフと同じ意味ですね。こちらはわかりやすいと思います。

一方、stuffの意味は”物”です。”thing”と同じ意味ですね。

しかし、stuffの方がカジュアルな印象。映画などでよく耳にするのはstuffですね。

発音の違い

このふたつの単語の発音の違いは、sとfの間の1サウンドだけです。発音記号を元に見ていきましょう。

Staff /stæf/

参考:LONGMAN-staff(リンク先で音声が聞けます。)

“a”→発音記号 “æ”

アとエの間のような音です。口を横に開いて、口角を上げ気味に発音します。少し長めに発音します。

Stuff /stʌf/

参考:LONGMAN-stuff(リンク先で音声が聞けます。)

“u”→発音記号 “ʌ”

口をあまり開けず、リラックスした状態での”ア”です。自然とつぶやくような感じですね。短めに発音します。

こちらのビデオがシンプルでわかりやすそうでした。

後半の解説も是非聞いていただきたいのですが、最初の5秒くらいでも発音の違いがわかると思いますので、再生してみて下さい。

使い方

どちらのスタッフも、複数形の場合にstaffs,stuffsとはなりません。

Staff

一般に、集団全体を指すとき、あるいは集団の総称として使用します。なので、1人のことを指して”a staff”とは言いません。

なので、代わりに a staff membera member of staff と表現します。

×I work as a staff at the restaurant.

○I work as (a member of staff/a staff member) at the restaurant.

Stuff

こちらは不可算名詞です。なので、単数でも複数でも形は変わりません。カジュアルな表現です。

映画・プラダを着た悪魔でアンディが

”It’s just the both those belts looks exactly the same to me, you know, I’m still learning about this stuff.”

と言った時のミランダの

“this stuff…”

と絶句しているシーンは印象的ですね。”もの”と表現するときは場合によっては気をつけた方がいいかも・・・。例えば、大切に飼っている犬をもの呼ばわりされたら嫌ですよね。難しい感覚ではないかと。

しかし、使いやすい表現であることは間違いありません。

Do not leave your stuff behind you.(忘れ物をしないようにね。)

I have some stuff to do. (やることがあります。)

He likes cooking and stuff like that. (彼は料理とか(そのようなこと)が好きです。)

このように、もの・こととして使えるので、汎用性は高いです。何かしらの名詞がわからないとき、思い出せない時でも使えますね。

まとめ

以上、StaffとStuffの違いでした。

以前日本で行ったバーで、従業員リストのようなものがあったのですが、そのタイトルが”stuff”になっていた時には少し笑ってしまいました。

しかし、見た目も発音も似ている単語なので、間違えてしまうのも仕方のないこと。

意識して使って行って、自然に使いこなせるようになっていきたいですね。

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